農業女子の思い詰まった美味ギフト
「農業女子」プロジェクトってご存知?
農林水産省が、女性農業者の知恵と企業のシーズを結び付けて情報発信や商品化を後押しするプロジェクトです。行政が後押しするものって、ピントがずれていることが多いけど、これは良い試みかも...と思ったのは、先日、三越のギフトのイベントで、農業女子プロジェクトのメンバーと、今回の「三越×農業女子」ギフトについてお聞きしたときです。
それぞれが、安全とかおいしさとか、自分が作っている農産物に熱い思いを持っていました。
写真左から、山形ガールズ農場の菜穂子さん、岡山めぐみ農園の岡本尚子さん、埼玉の貫井農園の貫井香織さんです。
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料理に合わせて選べる米セット
わたしはお米をたったひとつの基準で「おいしい」とか「まずい」とか決めることには疑問を持っています。ただ炊いて、そのまま食べるだけがお米じゃない。てんぷらを載せてたれをかけた天丼にしたときにおいしいお米、おにぎりにして冷めた状態で食べたときにおいしいお米...それぞれちがいます。
山形ガールズ農場の菜穂子さんにお米セットについてお尋ねしたら、それぞれの料理法で選べるお米セットだと、それぞれのお米の特徴を教えてくださいました。
「姫」は山形で生まれた品種「つや姫」で、粒も大きく、つやや香り、粘りもある、そのまま炊きたてをおいしいおかずと食べたいお米。
「粘」はもち米のような香りの、粘りが強く、キノコや栗と炊き込んで、おこわのように楽しみたいお米。
「香」は独特の枝豆のような香りがあり、パエリヤやピラフなどにぴったりのお米。わたしが大好きなタイのジャスミン米のような使い方ができるお米ですね。
「玄」は玄米で食べてもらいたいお米。肥料は漢方肥料。農薬の代わりに、漢方などにも使われる植物から抽出した植物ミストを散布して、虫などを寄せつけないようにしています。さらに天日干し。コンバインで収穫する場合、収穫してすぐにお米粒を外しますが、人手で収穫して、わらごと杭掛けして、太陽でゆっくり干す間に藁にあった栄養もお米に移り、栄養たっぷり、おいしさたっぷりのお米ができあがります。
「彩」は「はえぬき」という品種のお米と、古代米である「赤米」をブレンドしてあります。「赤米」は赤飯の原点とも言われていて、もちもちしていて、自然な赤色にお米が染まります。お祝いごとのときのごはんにぴったり。
「姫」をおにぎりで試食させていただきましたが、ほっこりとしたおいしいお米でした。
岡山の自慢の味がひとつになったスイーツ
こちらは岡山の3農家がコラボした二層仕立ての紅白スイーツ。
赤いほうの瓶に入っているのは、下がレッドライスカンパニーの難波友子さん自慢の赤米の米粉を口どけいいプリン風に仕立てたもので、そこに今回お会いした岡山めぐみ農園の岡本尚子さんが育てたトマトのジュレをかけたもの。果物のおいしさで知られる岡山はトマトもおいしいことで有名ですからねえ。
白いほうの瓶の下は難波さんが作った白米と、山雅ファブリカンの山下希さんが育てた絶品ぶどうニューピオーネを使ったスイーツ。
岡本さんのトマトが入った赤いスイーツを試食させていただきましたが、優しい甘みで、つるっとのどごしいいスイーツでした。
贅沢椎茸が名ホテルの贅沢点心に
会社員を経て、お父さんが経営する貫井農園に就農したという貫井香織さんは丹精込めて育てている椎茸の原木を会場に持っていらっしゃっていました。
椎茸の等級の話など、いろいろ勉強になるお話を聞かせていただきました。
貫井さんの原木椎茸は、あのペニンシュラホテルの点心セットに使われていました。いやあ、椎茸の味って大事。
いつも安い椎茸ばかり買っていたのですが、先日、ちょっと奮発して高価な、分厚い椎茸を買ったら、椎茸を使う料理がどれもこれもおいしい!
肉まんを試食したのですが、うまみがちがいましたよ。
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